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ハローワークで警備員の応募を増やす求人票の書き方

集める求人媒体求人票の書き方お金をかけずにできる

2026年8月26日|はやぶさ採用編集部

ハローワークは無料で求人を出せて、警備業と相性のいい中高年の求職者が多く集まる場所です。地元で仕事を探している人に直接届き、窓口の担当者に相談しながら求人票を磨くこともできます。警備会社にとって、これほど条件のそろった募集の入り口はなかなかありません。

ところが実際の求人票を眺めると、仕事内容が2行で終わっている、専門用語だらけ、連絡先は平日昼間の電話だけ——もったいない求人票がずらりと並んでいます。無料で誰でも出せるからこそ、書き方ひとつで応募数に差がつくのがハローワークです。

この記事では、警備員の応募を増やすためのハローワーク求人票の書き方を、記入欄ごとに具体的にご説明します。読んだその日に窓口へ行けば、そのまま直せる内容だけをまとめました。

この記事の要点
  • 仕事内容欄は「1日の流れ」で書くと、未経験の人でも働く姿を想像できる
  • あいまいな言葉を数字と事実に置き換えるだけで、求人票の説得力は大きく変わる
  • 否定形・専門用語・電話だけの連絡先は、応募を減らす3つの損
  • 求人票は出して終わりではなく、窓口相談と書き直しで磨き続けるもの

ハローワークが警備業の採用に向いている理由

まず、なぜハローワークなのかを整理しておきます。理由は3つあります。第一に、掲載も紹介も無料であること。求人広告のように「掲載料を払ったのに応募ゼロ」という持ち出しがありません。第二に、警備の仕事と相性のいい中高年の求職者が多く通っていること。定年後の再就職や、長く続けられる仕事を探す人が、毎日窓口を訪れています。第三に、地元の求職者に届くこと。警備の現場は通いやすさが続けやすさに直結しますから、地元採用との相性は抜群です。

一方で、忘れてはいけないことがあります。求職者は1社だけを見て応募するわけではありません。マイナビの転職動向調査2024年版によると、転職した人は平均8.8社に応募し、3.6社と面接しています。つまりあなたの求人票は、必ず他社の求人票と見比べられています。同じ無料の場所に並ぶ以上、勝ち負けを決めるのは書き方です。どの媒体に出すかという全体の考え方は警備員の求人はどこに出すべきかで整理していますので、あわせてお読みください。

仕事内容欄は「1日の流れ」を書く

「施設警備業務全般」の一言では、未経験の方には何も伝わりません。警備の仕事を知らない人が読んでいる前提で、朝礼→巡回→立哨→休憩→巡回→引き継ぎ、のように1日の流れで書くのが基本です。読んだ人が自分の1日を想像できるからです。想像できる仕事にしか、人は応募しません。

書き方の例

例えば、オフィスビルの施設警備ならこう書けます。「8時30分に出勤し、朝礼と前の勤務者からの引き継ぎ。午前は1階の受付に立ち、来客やお届け物の対応をします。昼休憩は交代制で1時間、休憩室があります。午後は建物内の見回りが2回、1回20分ほど歩きます。それ以外はモニターの確認で、座って行う仕事です。17時30分に夜勤の方へ引き継いで終了です」。ここまで書けば、読んだ人は「これなら自分にもできそうだ」と自分で判断できます。逆に想像できない求人票は、どんなに条件が良くても素通りされます。

体への負担が分かる情報を添える

警備の仕事を探す人が一番気にするのは、「この体で続けられるか」です。「巡回は1回20分ほど」「モニター監視は座って行います」「屋外に立つ時間は交代で調整します」など、体への負担が分かる情報を必ず添えましょう。とりわけ中高年の方は、立ちっぱなしの時間と休憩の取り方を必ず見ています。座れる時間があるなら、それは立派な売りです。隠さず、はっきり書いてください。逆に、夜勤や屋外の立ち時間など大変な部分をぼかして書くのは逆効果です。入ってから分かった大変さは不満になりますが、先に知らされていた大変さは納得に変わります。良いことも大変なことも、事実をそのまま書くのが結局いちばん強い求人票です。

働く場所と通いやすさを具体的に

勤務地の書き方も応募を左右します。「市内各所」ではなく、「○○駅から歩いて5分のオフィスビル」「駐車場あり・車通勤可」のように、通う自分を想像できる書き方にしましょう。現場が複数あるなら、固定なのか、日によって変わるのかも正直に書きます。警備の仕事は毎日通うものですから、通いやすさは賃金と同じくらい重く見られています。

数字で書けるものは、ぜんぶ数字で書く

「働きやすい職場です」ではなく「週2日から可」。「頑張りに応えます」ではなく「資格手当あり・受験費用は会社負担」。あいまいな言葉を数字と事実に置き換えるだけで、求人票の説得力は変わります。これは警備業の検定資格を持つ会社ほど有利になるところです。手当のつくり方は資格手当で人を集める方法で詳しくご説明しています。

あいまい表現を数字と事実に言い換える
働きやすい職場です
→「週2日・1日4時間から可」「シフトは前月に確定」
頑張りに応えます
→「資格手当あり」「受験費用は会社負担」
未経験でも安心
→「入社後に決められた研修あり」「最初の1週間は先輩と同じ現場」

賃金の欄にも同じことが言えます。下限と上限の幅が広すぎると、求職者は「どうせ下限だろう」と受け取ります。実際に払う金額に近い、狭い幅で書きましょう。手当があるなら「基本給+○○手当」と内訳が分かる形にすると、金額の根拠が伝わって信頼されます。夜勤があるなら、夜勤の回数の目安と手当も忘れずに。あとから「聞いていた話と違う」と思われることが、早期退職の一番の火種になるからです。

やってしまいがちな3つの損

ハローワーク求人票の3つの損
否定形で書く
「体力に自信のない方は不可」→ 事実を肯定形で。「座り中心の現場もあります」
専門用語のまま
「立哨」「上番」→ 未経験者に伝わる言葉に言い換える
連絡先が電話だけ
日中電話できない在職中の人を逃す。応募の受け皿を広く

損その1:否定形で書く

「体力に自信のない方は不可」「長く続けられない方はご遠慮ください」。こうした否定形は、読んだ人全員の気持ちを下げます。応募してほしい人まで「自分は無理かもしれない」と引き返してしまうのです。書くべきは事実の肯定形です。「座り中心の現場もあります」「巡回は1回20分ほどです」と書けば、続けられるかどうかは読んだ本人が判断できます。なお、厚生労働省の「公正な採用選考」の考え方では、本人の適性と能力に関係のない事柄で採用を判断しないことが求められており、年齢や性別を限定した募集も原則できないとされています。「シニアの方も多数活躍中」のように、事実を書いて伝えるのが正しい工夫です。迷ったら窓口で相談すれば教えてもらえます。

損その2:専門用語のまま書く

「立哨」「上番・下番」「隊員」。業界では当たり前でも、未経験の人には外国語と同じです。「立哨」は「決まった場所に立って、人や車の出入りを見守る仕事」、「上番」は「勤務の開始」と、中学生でも分かる言葉に言い換えましょう。専門用語が並んだ求人票は、「経験者しか要らないのだな」という無言のお断りとして読まれます。未経験者を採りたいなら、言葉から未経験者向けにするのが筋です。

損その3:連絡先が平日昼間の電話だけ

いま働きながら次の仕事を探している人は、日中に電話をかけられません。連絡先が「平日9時〜17時の電話のみ」だと、その人たちを丸ごと逃します。ハローワーク経由の応募は窓口の紹介が基本ですが、問い合わせ先に「夕方以降も可」「留守番電話に入れていただければ折り返します」と添えるだけで、受け皿は広がります。そして応募の連絡が来たら、対応は早いほど有利です。私たちの親会社の警備会社では、応募から13分で最初の電話をかけています。応募した人の熱は、時間とともに冷めるからです。電話対応の体制づくりは応募電話に出られない会社が失っているものをご覧ください。

出したあとが勝負——窓口相談と書き直し

求人票は、出したら終わりではありません。ここからが本番です。

窓口の担当者を無料の相談相手にする

ハローワークの求人は、窓口で相談しながら磨けるのが大きな利点です。「応募が来ない」と正直に伝えれば、書き方の改善点や、求職者から自社の求人がどう見えているかを教えてもらえます。窓口の担当者は毎日たくさんの求職者と話しているので、「最近はこういう条件を気にする方が多い」といった生の情報も持っています。無料の相談相手として、遠慮なく使いましょう。

応募ゼロが続いたら、上から順に書き直す

直す順番にはコツがあります。求職者が最初に目にするのは職種名なので、まずそこからです。「警備員」とだけ書くより、「施設警備員(受付とモニター確認が中心・座る時間あり)」のように、仕事の中身が一目で分かる職種名にします。次に仕事内容欄を1日の流れに書き直し、最後に条件欄の数字を見直す。この順番で一つずつ変えて様子を見ると、どこが効いたのかも分かります。一度に全部変えると、何が良かったのか分からなくなります。

面接の約束にも、ひと工夫を

もう一つ、知っておいてほしい現実があります。私たちの親会社の警備会社では、面接の約束をした人の約4割が当日に現れませんでした。これはどの会社でも起こることです。だからこそ、応募から面接までの日を空けすぎない、前日に確認の連絡を入れる、といった小さな段取りが採用数を左右します。求人票を磨いて応募を増やしても、面接に来てもらえなければ意味がありません。出口までを一続きで考えましょう。

よくある質問

Q. 何年も出しているのに応募が来ません。何から直せばいいですか?

まず仕事内容欄を「1日の流れ」に書き直してください。ここが一番効きます。次に、否定形の文と専門用語を探して言い換えます。それでも動かなければ、職種名と賃金の幅を見直しましょう。窓口で「この求人、求職者にはどう見えていますか」と聞くのも近道です。

Q. 求人票はどのくらい詳しく書けばいいのでしょうか?

記入欄は埋め切るのが基本です。空欄の多い求人票は、それだけで「詳しく教える気がない会社」に見えます。とくに仕事内容欄と特記事項の欄は、書ける上限まで使うつもりで書きましょう。長すぎて損をすることは、まずありません。

Q. 賃金はどう書くのが正解ですか?

実際に払う金額に近い、狭い幅で書くことです。幅が広いと下限で判断されます。手当は「資格手当」「夜勤手当」のように名前を分けて書くと、金額の根拠が伝わります。入社後に「話が違う」とならない書き方が、結局いちばん得です。

Q. 年齢を限定して募集できますか?シニアだけ採りたいのですが。

年齢や性別を限定した募集は、原則できないとされています。ただし例外にあたる場合もありますので、窓口で確認してください。限定できなくても、「60代の警備員も多数活躍中」「座り中心の現場あり」のように事実を書けば、来てほしい人にちゃんと届きます。

Q. 職場の写真は載せられますか?

ハローワークインターネットサービスには、事業所や職場の画像を登録できる仕組みがあります。制服姿や現場の様子が見えるだけで安心感が変わりますので、窓口で登録方法を確認してみてください。

Q. ハローワークだけで足りますか?

ハローワークは無料で強力ですが、届く相手は「ハローワークに来る人」に限られます。急ぎで人数が必要なとき、若い人も採りたいときは、他の方法との組み合わせを考えましょう。媒体ごとの向き不向きは別の記事で整理しています。

まとめ

ハローワーク求人票の要点をおさらいします。仕事内容は1日の流れで書く。あいまいな言葉は数字と事実に置き換える。否定形・専門用語・電話だけの連絡先という3つの損をなくす。出したあとは窓口に相談しながら、職種名→仕事内容→条件の順に書き直す。そして応募が来たら素早く対応し、面接当日まで気を抜かない。どれも今日から手を付けられることばかりです。

次の一歩は、いまの自社の求人票を印刷して、この記事と見比べることです。「1日の流れが書いてあるか」「数字で書けるのに言葉でごまかしている欄はないか」に赤を入れるだけで、直す場所が見えてきます。誰に向けて書くかという土台の考え方は警備員の求人票の書き方|シニア・女性・若手で変えるをどうぞ。

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